今回は井戸埋め工事を紹介致します。
この工事は写真を多めに撮りましたから、作業の流れがわかりやすくなっていると思います。
深さ的には5~6mといったところでしょうか。あまり深くはないのですが、普段使用していないようでしたから、
ゴミ等いろんなものが入っていました。(^_^;)
流れ的にはゴミ等を綺麗に掃除をして、元掘っていたところまで土を出し、井戸目を取ります。
お払い等行い、目抜きした竹に御札をつけ、井戸に入れます。
そして、下から順番に井戸の土管を割って取り除いて、川砂を入る作業を交互に繰り返します。
途中、そのままでは雨で川砂が下がりますから、水を入れて人工的に下げます(水締め)
上記の土管を割って、川砂を入れ、水で締めるを地上に来るまで繰り返します。
地上まで砂が盛られたらもう一度お参りして、工事完了といった流れになります。
今回、施工した工事の流れも他の地方では変わることもありますので、注意してください。
上記で書きました、竹&目抜き! これが結構井戸埋めでは重要になります。
他の業者さんには塩ビ管で井戸の目抜きをして井戸埋め施工をしている方もいますが、
これは間違いです。(息抜きを目的に施工するなら塩ビ管でもいいです)
塩ビ管だと井戸の息抜きをずっと残すといった状態になります。
それでは井戸はなくなったことにはなりません。
本来、この工事は井戸の息抜きを作るというよりも井戸の土管が竹に変わり、
竹が腐り井戸が自然に消滅していくといった状況にさせないといけませんので、塩ビ管では年月たっても腐らないので、
井戸は塩ビ管の状態でずっと残ってしまいます。
あともう一つは竹です。竹には節がありますので、貫通はしていません、そのままでは管の代わりにはならないので、
竹の節に穴をあけて貫通させてから井戸にいれるようにしましょう。
あとそのままでは竹の口からゴミが入ってしまいますので、陶器製のものでフタをしてあげましょう。